今週末(5月28日)に事務所を移転します。南9条通沿い、市電の西線9条旭山公園通駅から徒歩4分の場所です。

再三にわたり事務所を移転しており、ご不便・ご迷惑をおかけします。これが4軒目となりますが、おそらく最後の移転となると思われますのでご容赦ください。

北2西3越山ビル初代事務所 ポートランドから帰国後すぐに内装手作りに着手しました。

ちょうど向かいの三井ビルが取り壊されて(その後赤レンガテラスに)、窓から道庁赤レンガが見えていました。

従前、北32条の建物は私が代表を務める㈱サスティナブルシティで所有し、すがさわ法律事務所が賃借していました。弁護士1人、事務職員1人と小規模となったことと、北海道大学法学研究科博士課程入学の便から、当該建物は売却し、現在の北7条の事務所を賃借し、約4年が経過しました。

北32西6の2代目事務所

北7西6北苑ビル3代目事務所

博士論文は未完成ですが、大学院に通うことはなくなったので、また所有建物への移転を考えるようになり、昨年12月、古家ありの土地の売却情報を目にし、サスティナブルシティで購入しました。

南9条通(正式には菊水旭山公園通)沿い、石山通と市電(西線)の間に位置します。建物は昭和40年築の建物で、長年はんこ屋さん兼住居として使用されていて、近年は空き家状態だったようです。いわゆる看板建築と言われる様式(木造2階建てだけども通りに面した壁はモルタル仕上げで四角く3階建てのように見せる)です。

場所が良いし、味のある建物を生かしたいと。看板は一部欠損していました。

年末年始の休みを利用して、自分で内装を解体しました。作業を休んだのは1月1日のみ。
店舗だった1階の床下が土間となっているかどうか早く確認したかったのと、廃木材を自宅薪ストーブの燃料にしたかったからです。小さな建物の1階内装だけなのに大量の木材の廃材が出て、そのほとんどを熱利用できました。大変でしたけれど。

あのテレビ番組をイメージして、とにかくやってみる。

こちら側はそうでもなかったのですが、道路側の天井には凄い量の粉塵が積もっていました。防塵マスクがなければとても作業は無理でした。

アスベスト含有の有無もチェックしてもらいました。

1月中旬からは、顧問先でもあるアルティザン建築工房に構造補強、2階部分の断熱改修、外壁補修等々着手してもらいました。イメージしていたとおりのものが出来上がってきました。約60年経過している建物がさらに20年は使えるようになったと思います。

1階開口部に頑丈なフレームが2個設置されました。耐震性が飛躍的に改善。

断熱材もこのように分厚いものが入ってます。

他方で、歴史保存の意味もこめて、外観はなるべくそのままにして、「吉田聖巧堂」の外看板は私が自らDIYで補修して残しています。紛らわしいかもしれませんが、趣味の延長なのでご理解ください。

錆の処理

箱文字内部の取付木材が朽ちていたので、交換して、FRPで補強

台座は外枠の木部を交換

聖の口部分がなくなっていたので、トタン板を切り出して作成しました。やってみるとなんとかなるものです。

出来上がった看板は元に位置へ。

1階は趣味の車と私の通勤用の車のスペースにあて、2階が事務所となります。来客用駐車場はすみません、確保できておりません。建物の隣、または近隣にコインパーキングがあります。現在の札幌駅北口の料金より安くなりますので、この点もご容赦頂ければ幸いです。

古い建具をそのまま利用しているので、「聖巧堂印房」という引き戸を開けて入ってもらうことになります。

右手の階段を上がってもらいます。

こんな窓の飾りも自作です。

パーティションに使っていた中空ポリカーボネイト板にレーザー加工されたアクリル板をはめ込み、金属板で加飾。

どうしても和風、中華風になってしまうので、セロハン紙を買ってきてワンポイントにしました。

解体時に出た60年前のさくらの床材を再利用。

階段下の小さな踊り場になりました。

空き家利用、廃木材の熱利用、DIY、趣味の車等々、私の理念(環境、まちづくり)と趣味がつまった古い新事務所となります。今後ともよろしくお願いします。

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